新規就農者や農業を始めたい人は、何を栽培するか悩むところだと思います。
では、なぜ売り先の数が大事なのか説明していきましょう。
例えば、じゃがいもを一日200kg栽培するとします。
一袋500g入れるとして、200kgを500gで割ると400袋できます。
ここで経営者はこのように考えます。
一日400袋を何店舗で捌けるか?
1店舗20個ずつ置いたとしても、20店舗。
1日で20個売れるない場合、もう少し店舗数を増やさなければなりません。
一日10個販売できたとしたら、40店舗に納品しなければいけません。
そうすると、市場出しや、まとめ売りを考えなくてはなりません。
ここで・・・【多品目栽培】という選択肢が表れます。
一つの畑で6種類の野菜を栽培するとします。収量が下記のとおり。
品名 | 収量(一日) | 袋詰め数 | 値段 |
ジャガイモ | 25kg | 50袋(500g) | 150円/袋 |
ナス | 10kg | 20袋(500g) | 200円/袋 |
キュウリ | 20kg | 28袋(約700g) | 120円/袋 |
ミニトマト | 10kg | 50袋(200g) | 300円/袋 |
ダイコン | 20kg | 20袋(1000g) | 100円/袋 |
ラディッシュ | 300個 | 30袋(10個入り) | 120円/袋 |
1店舗に6種類の農作物を10個置き、毎日完売だとすると60個売れたことになります。
量産型栽培のジャガイモで、1店舗で毎日60個売るのは不可能っですよね?
つまり・・・
リスクを分散することができる。
ただし、作業量や資材費などがっかってくることを忘れてはいけません。
忘れてはいけないこと
- 生産時の作業(肥料の違い・手入れの違い・収穫量の増加)
- それぞれの農作物に合う袋・名前・シールを作成する必要性
- 陳列作業の負担増加
自分の栽培する場所の近くに売り先がどれだけあるか、確認してください。そこから、多品目栽培にするのか量産型栽培にするのか決めていくといいでしょう。
忘れてはいけないことをしっかり頭に入れて、経営計画を立ててみてください。