いつアルバイトを雇えばいいの?人件費はこう考える!

農業においてどのタイミングで、人を雇用すればいいか、アルバイトを雇えばいいか経営判断が重要になってきます。ここではどこに人件費をかければ効率がいいか例を紹介していきます。

その前に、今の最低賃金を把握しておきましょう。

全国の最低賃金平均(平成30年)

874 円 

1. 生産

新規で農業を始めた場合、自分一人でできる労力には限りがあります。その基準は、作る野菜によって全く違いますので。例として挙げていきます。

露地野菜(葉物・根菜類)

農家一人で生産できる土地の大きさが3反(3000㎡)だといわれています。

農作業は大きく分けて4つです。

基本的な農作業の内容

肥料撒き / 種の植え付け / お手入れ / 農薬散布 / 収穫

野菜を栽培し生計を立てるには、周年栽培が必ず必要です。一年通して野菜を作り続けることが農業で成功するカギになります。

露地野菜(葉物・根菜類)は、ほかの栽培に比べ、毎日の手入れが必要ないので、時間ができるため収穫パック詰め作業ができます。

ですので、人を雇うことはあまり考えなくてもよいかと思います。

果菜類(枝になる野菜)ビニールハウス内

枝になるような野菜は、肥料管理や水やり、保温カーテン・天窓の開け閉め等、そうなると毎日の作業が必要になってきます。

収穫時期になったとき、手入れと収穫作業、パック詰め作業等が被ってきます。

ですので、ここでアルバイトを雇うべきかどうかを悩むべき第一のポイントになります。

アルバイトを雇った場合シミュレーション

条件:1人約7時間働いた場合・・・
一日時給約900円×7時間=6300円
一か月189,000
半月94,500

月の売り上げ目標を、少し上げなければいけません。
例えば、6300円を一日で売り上げるには、一つ200円の野菜を売ると約30個多く売らなければいけません。

2. 収穫・パック詰め

生産者が栽培管理をしている間、収穫し、パック詰め作業をしてもらうことをお勧めします。

その間、生産者は栽培管理・収量の増加・野菜単価の底上げの工夫に力を注ぎ、売り上げ目標を上げると効率の良い農業経営ができるでしょう。

3. 配送

配送作業は、基本的に朝早い時間から始まります。

ここでも朝早い農作業や収穫作業が被ります。配送作業をするアルバイトを雇うか考慮しなければなりません。

しかしまずは、一週間で何回納品するかを考えましょう。

そのあと、配送員を雇うか考えましょう。

配送員を雇った場合

条件:午前中のみ
時給約900×4時間=3,600円

月108,000円
半月50.400円

配送は、できればアルバイトを雇うことをお勧めします。生産者は生産に特化するべきでしょう。

まとめ

1人で農業を始める際は、露地野菜であれば、一人でも作業または、配達まで可能でしょう。

しかし、栽培する作物の種類や施設栽培になると、作業が被ってきますので、アルバイトを採用するかどうか検討する必要が出てきます。

配達は、できることなら一人雇うことをお勧めします。